本事業は、2025年4月に東京都にて創業するSES(システムエンジニアリングサービス)事業であり、法人を設立し、代表者および営業スタッフ1名の体制で事業を開始する。
代表者およびスタッフは、これまでSES事業に従事した経験を有し、クライアントとのコネクションを持つが、エンジニアのネットワークはゼロからの構築となる。
本事業では、まずは比較的難易度の低い業務からSES契約を獲得し、実績を積みながら徐々に質・量を拡大していく方針である。
初年度は営業活動を強化し、安定的な案件受注を図るとともに、エンジニアの確保と育成に注力することで、持続的な成長を実現する。
近年、IT業界ではシステム開発需要の高まりにより、SESの市場規模が拡大している。しかし、SES業界には大手から中小まで多くの企業が参入しており、競争が激化している。
そこで、代表者および営業スタッフがこれまで培ってきた業界経験と顧客ネットワークを活かし、信頼性の高いエンジニアの提供を行うことで、独自の強みを持ったSES事業を展開することを決意した。
特に、初期の段階では、比較的難易度の低い案件を中心にSES契約を締結し、徐々にエンジニアの技術力を向上させ、より高度な案件にも対応できる組織を目指す。
長期的には、自社エンジニアの教育・育成を進め、クライアントに高い価値を提供できるSES企業へと成長させることを目標としている。
本事業では、主に以下のサービスを提供する。
SES(システムエンジニアリングサービス)
クライアント企業のシステム開発・運用・保守業務にエンジニアを派遣し、業務支援を行う。
当初は、Webシステム開発や業務系システムの保守・運用など、比較的難易度の低い案件を中心に展開。
案件の受注状況に応じて、エンジニアの採用・育成を強化し、より高度な技術を必要とする案件へも拡大。
エンジニア採用・育成
フリーランスエンジニアや若手エンジニアを積極的に採用し、プロジェクトを通じて成長できる環境を整備。
将来的には、技術研修やOJTを取り入れ、エンジニアのスキルアップを支援。
ITコンサルティング(将来的に展開予定)
企業のシステム導入支援、業務効率化のためのITソリューション提案など、SES事業の延長としてITコンサルティングを提供。
IT人材の需要は年々増加しており、特に企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の影響で、SES事業の市場規模も拡大傾向にある。
経済産業省の調査によると、2030年までに日本国内のIT人材不足は最大79万人に達すると予測されており、SES事業の需要は今後も高まる見込みである。特に、以下のような市場動向がSES事業にとって追い風となっている。
エンジニア不足の深刻化
企業は自社でエンジニアを確保することが難しくなっており、SES企業の活用が進んでいる。
DX推進によるIT投資の増加
多くの企業がデジタル化に取り組んでおり、新規開発・システム改修などの案件が増加。
リモートワークの普及
SESエンジニアのリモート案件も増えており、地方のエンジニア活用など、新たなビジネスチャンスも生まれている。
本事業の競争優位性は以下の点にある。
代表者および営業スタッフの業界経験と顧客ネットワーク
既存の顧客との関係を活かし、案件の獲得をスムーズに進めることが可能。競合他社に比べ、案件獲得の初動が速い。
エンジニアの育成を重視した方針
単なる人材派遣ではなく、長期的な視点でエンジニアのスキル向上を支援。経験の浅いエンジニアでも、適切な教育を施すことで高付加価値のSES企業へと成長。
クライアントニーズに即した柔軟な対応
大手SES企業では対応しにくい細やかなサポートを提供し、差別化を図る。
初年度は営業活動に重点を置き、案件の受注を進めるが、エンジニアの確保に時間を要するため、すぐに黒字化するのは難しいと見込んでいる。そのため、創業融資として1,000万円の調達を希望し、以下の用途に活用する予定である。
人件費(代表者・営業スタッフ・エンジニア)
オフィス費用(賃貸料・設備費)
広告宣伝費(求人広告・ウェブサイト制作)
運転資金(業務委託費・諸経費)
1年目(2025年度)
売上:2,520万円(エンジニア平均3名稼働、1人月単価70万円)
売上原価(エンジニア人件費):1,764万円(売上の70%)
売上総利益(粗利):756万円
営業人件費(代表+営業スタッフ):600万円(2名 × 300万円)
オフィス賃料:180万円(月15万円)
広告宣伝費:120万円(月10万円)
雑費・通信費:60万円(月5万円)
営業利益:-204万円(赤字)
2年目(2026年度)
売上:5,040万円(エンジニア平均6名稼働、1人月単価70万円)
売上原価(エンジニア人件費):3,528万円(売上の70%)
売上総利益(粗利):1,512万円
営業人件費(代表+営業スタッフ):900万円(3名 × 300万円)
オフィス賃料:180万円(月15万円)
広告宣伝費:120万円(月10万円)
雑費・通信費:60万円(月5万円)
営業利益252万円(黒字転換)
3年目(2027年度)
売上:8,400万円(エンジニア平均10名稼働、1人月単価70万円)
売上原価(エンジニア人件費):5,880万円(売上の70%)
売上総利益(粗利):2,520万円
営業人件費(代表+営業スタッフ):1,200万円(4名 × 300万円)
オフィス賃料:180万円(月15万円)
広告宣伝費:120万円(月10万円)
雑費・通信費:60万円(月5万円)
営業利益:960万円(安定黒字)
エンジニアネットワークの強化
フリーランス・転職希望者向けのセミナー開催SNS・求人サイトを活用した採用活動
営業基盤の拡大
既存顧客との取引拡大業界イベント・展示会への参加
サービスの多角化
ITコンサルティング事業の展開自社開発案件の取り組み
本事業は、代表者および営業スタッフの業界経験と顧客ネットワークを活かし、SES市場において安定した成長を目指す。初年度は黒字化が難しいため、日本政策金融公庫からの1,000万円の創業融資を活用し、事業基盤を固める。エンジニアの確保と育成を進め、2年目以降の黒字化を実現する計画である。
作成物
パワーポイント10P前後
納期:最短当日
パワーポイント20P前後
5~10カ年収支計画
キャッシュフロー計画
資本政策表
市場調査レポート
納期:3営業日以内
パワーポイント15P前後
5カ年収支計画
キャッシュフロー計画
(+創業計画書など必要な書類)
市場調査レポート
納期:2営業日以内