サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の事業計画書作成例

1. 事業概要

本事業計画は、サービス付き高齢者向け住宅の開発・運営を行うことを目的としています。
高齢者のニーズに合わせた住宅環境を提供し、生活支援サービスや介護サービスを含む包括的なケアを提供することで、高齢者の方々に安心して快適な生活を送っていただくことを目指します。

2. サービス付き高齢者向け住宅の事業内容

2-1住宅の提供
・高齢者のニーズに対応したバリアフリー設計の住宅を提供
・一人暮らし用の個室から、カップルやご夫婦向けの広めのお部屋まで、さまざまなタイプの部屋を用意
・安全面を考慮し、24時間体制で管理・監視を行う

2-2生活支援サービス
・食事の提供: 栄養バランスに配慮した健康的な食事を提供
・送迎サービス: 病院や買い物など、外出時の送迎をサポート
・掃除・洗濯: 定期的な掃除や洗濯サービスを提供
・コンシェルジュサービス: 入居者のニーズに応じたサポートを行う

2-3介護サービス
・介護スタッフが常駐し、必要な介護を提供
・介護保険を活用したサービスの提供
・個別のケアプランに基づいたサポートを行う

2-4レクリエーション・イベント
・趣味やスキルに応じたクラブ活動の開催
・季節ごとのイベントや地域との交流イベントを実施
・健康増進を目的とした運動プログラムやリハビリテーションサービスの提供

2-5地域との連携
・地域の医療機関との連携による医療サポート
・地域包括ケアシステムとの連携を図り、高齢者の健康・福祉の向上に貢献
・地域住民との交流を促進し、高齢者が地域社会に根ざした生活を送れるようサポート

3. 市場分析

近年、高齢化が進行し、介護ニーズが増加していることから、サービス付き高齢者向け住宅の需要が高まっています。
この市場は今後も拡大が見込まれるため、適切なタイミングで事業参入を行い、市場シェアを獲得することが期待できます。

4. ターゲット顧客

本事業のターゲット顧客は、以下のような高齢者とその家族です。
・自立しているが、将来的に介護が必要になる可能性がある方
・介護が必要な方
・高齢者向け住宅に移り、家族に負担をかけたくないと考えている方
・高齢者向けの安全で快適な住環境を求めている方

5. 事業モデル

本事業では、以下のようなサービスを提供することで、収益を上げていきます。
・住宅賃貸
・料生活支援サービス料金介
・護サービス料金
・イベントやレクリエーション参加費

6. 事業展開計画

(1) 開発計画
都市部を中心に、交通アクセスの良い立地を選定
高齢者のニーズに合わせた設計・建設を行い、安全・快適な住環境を提供

(2) 運営計画
スタッフの採用・教育・研修を行い、質の高いサービスを提供
定期的なイベントやレクリエーションを企画し、高齢者のコミュニケーションを促進
顧客満足度の向上を目指し、アンケートやフィードバックを定期的に収集・分析

(3) マーケティング計画
ウェブサイトやSNSを活用した情報発信
オープンハウスや説明会の開催地域との連携を深めることで、地域住民や関係者からの紹介を促進
広告やチラシを活用してターゲット顧客にリーチ

(4) 資金調達計画
自己資金による運営資金の調達
金融機関からの融資や、民間投資家からの出資による資金調達
地域や産業振興機関からの補助金・助成金の活用

7. 収支計画

収益計画 (年間)
(1) 住宅賃貸料
入居者数: 50名 (入居率70%を想定)
1人あたりの月額賃料: 120,000円
年間収益: 50名 × 120,000円 × 12ヶ月 = 72,000,000円

(2) 生活支援サービス料金
1人あたりの月額料金: 30,000円
年間収益: 50名 × 30,000円 × 12ヶ月 = 18,000,000円

(3) 介護サービス料金
1人あたりの月額料金: 50,000円 (介護が必要な入居者のみを想定)
介護が必要な入居者数: 20名
年間収益: 20名 × 50,000円 × 12ヶ月 = 12,000,000円

(4) イベントやレクリエーション
参加費1人あたりの月額料金: 5,000円
年間収益: 50名 × 5,000円 × 12ヶ月 = 3,000,000円

年間総収益: 72,000,000円 + 18,000,000円 + 12,000,000円 + 3,000,000円 = 105,000,000円


費用計画 (年間)
(1) 人件費スタッフ数: 20名
1人あたりの年間給与: 4,000,000円
年間人件費: 20名 × 4,000,000円 = 80,000,000円

(2) 運営費水道光熱費: 5,000,000円
保険料: 2,000,000円
広告宣伝費: 3,000,000円
その他経費: 2,000,000円
年間運営費: 5,000,000円 + 2,000,000円 + 3,000,000円 + 2,000,000円 = 12,000,000円

(3) 設備費・維持費年間設備費・維持費: 8,000,000円
年間総費用: 80,000,000円 + 12,000,000円 + 8,000,000円 = 100,000,000円

8. リスク管理

(1) 入居者数の低迷
適切なマーケティング戦略により、ターゲット顧客にリーチ地域との連携を深めることで、口コミや紹介による入居者増加を促進

(2) スタッフの離職率の高さ
従業員の教育・研修に力を入れることで、スキルアップを促す従業員の福利厚生や労働環境の整備に取り組むことで、定着率を上げる

(3) コンプライアンス違反
法令遵守を徹底し、適切な運営を行う定期的な法令改正のチェックと、適宜対応を行う

9. 組織体制

代表取締役
営業部門
サービス部門(生活支援サービス、介護サービス)
人事・総務部門
財務・経理部門

10. 事業成功のポイント

高齢者のニーズに応えた設計
・サービスの提供顧客満足度を追求し、高いリピート率
・口コミによる紹介を獲得スタッフの教育
・研修に力を入れ、質の高いサービスを維持地域との連携を深め、地域住民や関係者との強力なネットワークを構築
効果的なマーケティング戦略により、ターゲット顧客にリーチし入居率の向上を図るコンプライアンス遵守を徹底し、安全・安心な運営を実現

11. 今後の展望

事業の安定成長を図り、高い利益を継続的に上げることで、投資家に対するリターンを確保
事業拡大により、地域内外での複数施設の展開を目指す
介護保険制度や地域包括ケアシステムと連携し、より一層のサービス充実を図る
高齢者に対する新たな付加価値を提供するサービスやプログラムの開発を行い、差別化を図る高齢者の健康や福祉に貢献し、地域社会にも恩返しできる企業を目指す

以上がサービス付き高齢者向け住宅の事業計画書です。この計画書をもとに、事業の展開・運営を行い、高齢者の方々に安心して快適な生活を送っていただくことを目指します。

事業計画書の作成代行

事業計画書作成代行(簡易版)

作成物
パワーポイント10~15P
(+創業計画書など必要な書類)

19,800円(税込)

投資家向け事業計画書作成料金

パワーポイント20P前後
5~10カ年収支計画
キャッシュフロー計画
資本政策表

5~8万円

融資に関する事業計画書作成料金

パワーポイント15P前後
5カ年収支計画
キャッシュフロー計画
(+創業計画書など必要な書類)

5万円

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